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前回は、本帰国のためのPCR検査に狼狽したことと、タケノコ診療所に本帰国に必要なPCR検査の予約の流れをまとめました。
今回は当日の流れについてです。
前回はこちら。
●PCR検査当日の朝
検査は出国前72時間以内に受ける必要があり、結果はどのくらいの時間で受け取るかによって費用が違います(前回参考)。
筆者は24時間後だと万が一陽性だった場合バタつくだろうということと、安くはない費用のことも考え「12時間後」を選びました。
引っ越しは事前に終えていて、アパートメントの部屋は空っぽ。
朝8時半に来るドクターを万全な状態で待つべく、早めの朝食を済ませました。
タケノコ診療所に確認しましたが、特に飲食の禁止事項はないとのことです。
時間ぴったりに、若くて華奢な女性のドクターが一人で来ました。
中に入ってもらうと手慣れた様子で防護服に着替え始めました。
華奢なので防護服があまっちゃってます。
●いざ検査
説明などはなく、来てから5分ほどで「始めましょう」と言われました。
一回目、結構ズブっと鼻の奥まで綿棒を突っ込まれぐりぐりぐりぐりぐりぐりと粘膜をこすられました。
結構痛くて苦しい。
2回目は口の中。ぐりぐりぐりぐりと口腔内の壁を綿棒で拭って終了です。
検査自体はものの3分程度。あっという間に終わりました(※写真はイメージです)
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その後着替えるドクターとちょっとだけ雑談(英語通じました)。
一日に何件もあるのか聞いてみると、その方の病院では訪問検査は1日1件/1人にしているのだそう。
そりゃそうよね。
検査結果が出る前に何件も回ったとしたら、誰かが感染していた場合ウィルスをバラ撒いていることになっちゃいますものね。
お互いに「Take care」と言い合った後、かわいらしいドクターは帰っていきました。
●結果通知
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結果を12時間後に受け取るプランにしたので、それまでは正直心配でふわふわしていました。
何度も『陽性だったらどうしよ・・』と考えては、大丈夫、と言い聞かせたりして。
ついにその日の夜22時過ぎにはメールで結果がきました。
無事「陰性」✨
よかったーーーーーー(T_T)
その後、夜遅くタケノコ診療所から「証明書発行のために検査結果を転送してください」とWAで連絡がきました。
仲介したタケノコ診療所が「陰性を確認しました」と日本語で書いてくれるのが「陰性証明書」です。
検査してくれた研究所からは「前編英語の検査結果」がPDFで送られてきていたので、筆者と夫の分をWAで転送しました。
次の日の朝には無事陰性証明書がWAで送られてきて、一連のプロセス終了です。
あとはもう、出国するのみです✨✨
ふぅ。
●インドネシアの医療体制
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インドネシアの医療従事者は冗談抜きにめちゃくちゃ大変だと思います。
2021年1月末には感染者数が累計100万人を超え、医療従事者が100人以上亡くなっている月もあるというのは、結構まずい数字ですよね。
●逼迫する医療の現場
2020年の3月に経済産業省が出した新興国の医療市場環境をまとめた「医療国際展開カントリーレポート」のインドネシア編によると、
「2019年の人口1万人あたりの医療従事者数は、医師 4人、看護師 12人となっており、2017年のアジアパシフィックの水準注) (医師 14人、看護師 30人)と比較するといずれも水準を下回っている。 2013年以降、看護師の数が顕著に減少している。」
とのこと。
つまり、医師1人看護師3人で2500人も診なきゃいけない状態で感染爆発して、去年の12月には40人以上医師がCOVID-19に感染して亡くなっているインドネシア。
医療従事者にとっては世界でもかなり過酷な状況の国かもしれない・・
医師が足りないため研修中の医師や場合によっては医学生も治療に参加しているという話も聞いたことがあります。
訪問検査してくれているこの若いドクターももしかしたら研修中だったりするのかもな、とかわいらしいお顔をじっと見つめてしまいました。
そういえば、2019年大統領選挙の開票作業の際は過労で500人以上が亡くなったんですよね(本当はどうだかわからないけど)。
医療従事者のようなプロフェッショナルスキルを持つ人材は失ってしまうと代わりがききません。
今も現場は人材不足で過労状態なのではないかと本当に心配です。
いのちの大切さは平等だけれど・・・未来へ進むパワーが満ち溢れている国だからこそ、これからを引っ張っていく人材をどうか大事にしてほしいと思います。
COVID-19の怖いところは、持病のある方など免疫力の弱い方が感染すると重症化リスクが上がること以外に、死亡率の統計が国の状況…人種差別や医療体制の闇を炙り出していることじゃないでしょうかね。
色々な意味で怖いウィルスだよ、ほんとに。
▶出国のレポートはこちら↓