【たべもの小話】ジャカルタのお野菜事情:スーパー編

野菜が好きです。



色々な種類、色々な色や形や味があって、楽しくて美味しいですよね。
(改めてこんな解釈しか出てこない語彙力のなさを反省・・・)


お肉もお魚も大好きなんですが、やはり美味しい野菜が食べたいです。



インドネシアの野菜について、来る前に持っていたイメージ。

"サンサンと降り注ぐ太陽の光をいっぱいに受けて、見た目は艶々していて中はみずみずしく、味も濃い"

と勝手に想像していました。



一方で南国生まれの友人から、

「暑すぎるから育つ野菜に限りがあるし、雨も多いから全体的に水っぽい。」

ということも聞いていました。

実際はどうなのか、来る前からお野菜を食すことにワクワクしておりました。



●インドネシアの農産物


とりあえず事前情報としてお調べタイムと薄い分析です。

いつもの食い意地からくる好奇心で、インドネシアは何の野菜が美味しいのかが気になりまして簡単に生産量から調べてみました。


インドネシアの農産物生産量 統計データ - Global Note

インドネシアの農産物生産量に関する統計データを掲載しています。直近データ、国際ランキング、時系列推移など表示。



ふむふむ。
確かに、暖かさと光、豊富な水分が育む食物が多いですね。

コーヒーやチョコレートなどは納得です。
加工技術がどんどん進化して良品が出回るようになり、これからも値段は上がりそうです。

ほうれん草はちょっと意外でした。
お米もこれだけ取れれば主食になるのは必然ですよね。


●種類や購入先の選択肢が増えている





ジャカルタのスーパーでは、他にも十分な量のお野菜が流通しています。

地物に加えて輸入物、有機野菜、水耕栽培も増えている様子。


地元の人が利用するパサール(ローカルな市場)に行くと、インドネシアならではの新鮮な珍しい野菜もあるようです。

ネットで注文して宅配してもらうシステムも拡大中。
検索するとなかなかの数がヒットします。
(パサール・宅配についてはまだまだ自己調査中なので、また後ほどまとめてみたいです)


●mocoの独断お野菜メモ



ジャカルタに来てからも美味しいものを食べたい一心で、買い物をする度にメモを取り取りしておりました。
短期間ではありますが、ジャカルタのスーパーに通って書いた一部を眺めてみました。
(本当に個人的な感想です・・・ただの食いしん坊のメモ書きとして記録しておきます。温かい目で見ていただけると嬉しいです😊)


<個人的分類と感想メモ>

試しに買って、調理してみた感想でざっくり3つのグループに分けました。
調理の方法は、それぞれの野菜で日本でやっていた時とほぼ同じ調理法。

◎:どこで買っても食べやすい、次も買いたいもの
○:まだ美味しいものがありそうなので、これからも色々比較してみたいもの
△:美味しく食す調理方法を探求中



以下メモの記録です。
まずは◎から。



◎空芯菜:シャキシャキ具合がとても良い。油との相性が良いので炒め物は抜群に美味しい。
◎ほうれん草:新鮮で葉が厚くてしっかりしたものがよく出回っている印象。臭みもない。
◎唐辛子:新鮮。辛い。美味しい。
◎バジル・タイム:安くて新鮮なものが多い。
◎スパイス:綺麗で粒の揃ったものがスーパーでも手に入る。値段は思ったより高めだけれど日本よりは安く量も多い。



次に○。
まだまだ色々な調理法を試してみて比較して調べてみたいです。



○水耕栽培の葉物:綺麗で安心、便利。味はあっさりめ。値段は高め。
○青梗菜:小ぶりで使いやすい。クセなし。
○ミニトマト:普通のトマトより味が濃い。安いものも甘い。よく洗ったほうがいい。
○香菜(パクチー):安い。香りが弱めなので苦手な人も大丈夫そう。
○ミント:安い。痛んでいるものも多いので綺麗なのを探すのが大変。

○じゃがいも:メークイン系よりも男爵系をよく見る。ほくほく度は弱め。皮は厚めにむく。
○玉ねぎ:普通。少し辛いものが多い印象。痛むのが早い。
○きゅうり:大きくて太いものが多い。水分多めで痛むのが早いのでタネを取って薄く皮をむくと、料理も保存もしやすい。少し青臭みあり。
○大根:小さく水分が多め。繊維に沿って切りサラダなどに使うと良いかも。
○パプリカ:高い。輸入もの多し。苦味、甘みは薄め。
○インゲン:割と安い。味はそんなに日本と変わらない印象。皮がとても厚いので小さめに切ると食べやすい。

○きのこ類:日本のブランドも入ってきているのでさほど変わらない。マッシュルームが安い。香りが薄め。痛むのが早い。
○もやし:少しクセがあってシャキシャキ感は薄いけれど、これはこれで美味しい。短くて太め。
○生姜:大きいものが多い。辛味が薄いけれど、日本のものと似ている。
○ニンニク:香りが薄いものが多い印象。チップにするとちょうど良い香味。
あまり火を通しすぎると、値段の安すぎるものは香りが立たずに消えてしまうので要注意。



最後に△チーム。
今の所わたしが苦戦している野菜たち。
どうやったら美味しく食せるのか、探求しがいがあります。



△トマト:生でで食べられるが、味は薄めであっさり。皮が硬くタネ部分の水分が多い。火を通すと味も香りも薄くなってしまう。
△キャベツ:硬くて小さいものが多い。甘みなし。
△白菜:硬くて小さい。筋が多いので縦に切るかよく火を入れる必要あり。なかなかとろとろにはならないのが残念。
△人参:日本の昔の人参という感じ。甘みより青臭さが勝つ。その分火を通しても歯ごたえが適度に残るので、炒め物には良い。煮物は青臭みが残りやすい。



●スーパーマーケット探訪の途中経過 





野菜を買うのに、メモを取り取り回ったスーパーマーケット。

完全に独断ですが、今の所わたしが考える食材の新鮮さや値段を加味したバランスの良いおすすめスーパーは以下。


野菜の新鮮さだけで言うと、今の所ケムチックスイオンが抜けていると思っています。お肉、チーズなども断然。

Kem Chicks Pacific Place (@kemchicks_pacificplace) * Instagram photos and videos

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値段と新鮮さのバランスで言うと、イオン。お得で安心。


AEON MALL Jakarta Garden City

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買いに行きやすい場所と新鮮さのバランスだとケムチックスグランドラッキーストアでしょうか。

ケムチックスはちょっと高いですが、ちゃんと時事的なお店づくりがしてあって楽しいです。
ランチマーケットとフードホールも捨てがたいなあ・・


それなりに手頃に日本の食材を買いたい時や、値段・新鮮さ・買いやすさ・安心の総合
"パパイヤは強し"・・です。

ありがたや。


パパイヤ|インドネシアの日系スーパーの魅力と歴史を探る!お土産も!

インドネシアにはローカルから高級店まで、様々な種類のスーパーマーケットが存在します。そんな中、日本人駐在員に有名なのが、日系スーパーの老舗「パパイヤ フレッシュギャラリー」(Papaya Fresh Gallery)です。 ...


●勝手なまとめ




日本は日本の、インドネシアはインドネシアの品揃えがあります。

食べ物を、"美味しいor美味しくない"と分けるのは価値観によるものも大きいです。
誰でも自分の経験をベースに物事を考えてしまうからです。

わたしが△印をつけて調理に四苦八苦している野菜があるのも、日本で育ったから。


その土地の土壌や輸入事情によって料理方法が決まってきたということを考えると、

"野菜がこういう味だから、この味付けなんだ!"


と合点がいく(あくまで自己判断ですが)ものもあって面白いです。


例えば・・・

ガドガドの野菜の茹で具合は結構クタクタです。
ピーナツソースの味も濃いめ。
正直、野菜の味を消している感も否めない部分があります。

わたしが思うに、長く茹でることで皮の硬いものも食べやすい柔らかさにし、
アクや青臭みを抜き、ピーナツソースは残った青臭みを気にならないようにする役目もあると考えます。
抜けた味の補填の役割もあるのかな・・とか。

もちろん、野菜が長めの茹で時間に耐え得るものでもあるということでもあるのか。

インドネシア通信vol.62 「ピーナッツソースドレッシングのインドネシア野菜サラダ」 | 株式会社カスタメディア

English Indonesian Vegetable Salad with Peanut Sauce This popular Indonesian salad is called 'Gado-gado'. Gado-gado means 'medley', which refers to all the different seasonal veggies and ingredients that are used, making the vegetable in gado-gado is slightly different every area.


日本のお野菜で作るときに、食感や香りを残したいと浅めに茹でたとしたら・・
インドネシアのレシピのピーナッツソースで、全体の味がまとまるかはわかりません。

そこが料理の面白さなのかな。

と思います!


世界の食にはまだまだ知らないことがたくさんあるなあと実感しております。
新しい食材を知るのも本当に面白い。


そしてその土地の食材も、美味しく食べてこそ。


毎日作るご飯を美味しく食べたい。


ただそのシンプルな欲求が、食いしん坊の足をスーパーに向かわせるのであります。




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