【雑記・アート】あつ森→サマーウォーズ→そして森博嗣:バーチャルの世界 その2

『あつまれどうぶつの森』がこの自粛生活の中で無双状態。
前回(その1→こちら)、このムーブメントに既視感があると書きました・・・


ふと、目に止まったネット記事。



あ、これか。

確かに、最初の既視感の正体はこれだったと思うのです。


映画「サマーウォーズ」の世界。


引用:Pinterest
 

ストーリーは、色々あってなんやかんやでAIが暴走して隠れた天才少年が世界を救ったりするお話です(雑)。

問題はそこじゃない。


映画の冒頭。

世界中の人々が集うインターネット上の仮想世界、OZ
一面白バックの中に広がる無限の空間。アクセスシーンが強烈な印象を残します。
無機質で計算されている世界なのに、とても魅力的。


引用:Pinterest


ユーザーは自身の端末を使ってOZにログイン。
仮想世界の中では、設定したアバターをコントロールして世界中の人とコミュニケーションが取ることができます。
インフラをはじめとした行政のサービスにアクセスすることも可能。

この世界では、老若男女がOZシステムを違和感無く使っています。
むしろ使えなくなると、生活に支障が出るくらいのライフラインと化しています。


しかし実際には、便利な反面危うさも持ち合わせていたOZの世界。
ウィルスの攻撃によって暴走したり結局人の力で抑圧できてしまう、頼り切ると危険な未完成の存在として描かれています。



「あつ森」から妄想したことは確かだけど、何かしっくりこない。

まだ何かあるな。
もう一つの既視感。

このニュースを見たときに思い出しました。



これは・・・森先生の世界に向かうな・・


"森先生"というのは、工学博士で作家の森博嗣氏
ミステリーを中心に小説やエッセイを書かれていて、今までに様々な長編シリーズが刊行されています。
(『すべてはFになる』や『スカイ・クロラ』などは映像化もされました。筆者も学生の頃から長年読ませていただいております。はい。)




森先生は、近未来SF小説・通称"Wシリーズ"の中で、様々な未来の形を書いています。

このシリーズは、"人間とは?命とは?"が大きな主題。
他のミステリーシリーズとは少し違って哲学的で、筆者も好き。


Amazon.com
シリーズ5冊目。深いテーマなんです。

少しバックグラウンドを説明すると・・・
巨大なスーパーコンピューターのようなAIが人間と対等・・最早それ以上の存在として世界各地に設置され、世界のバランスを取ることを司っている世界。
人間は、怪我や病気をしても細胞を入れ替えることで長寿になり、ほぼ死なない存在になっています。



主人公は、世界各国で出会う人々やロボット、その間のようなウォーカロンという存在を通して人間の進化や「生きるという形」の解釈の変化に立ち合い驚きます。


シリーズの中の一冊に、実体は無く「意識のみ」が存在し、入れ物としてアバターを設定しバーチャルの世界で生きている人達が出てきます。

実体が消滅=死んでいる。
??
死ぬって何?

・・・死という漢字がゲシュタルト崩壊していきます。
タヒ・・・

森先生が問いかけてくる・・・

"それは人と言えるのだろうか?生きていると言えるのだろうか?"


それも一つの生き方として、受け入れるようになる。のか。
自然と受け入れるのか、そうしないと生き残れなくなるのか。
将来、「意識だけが存在する」と言う世界になると言うのは極端だとは思うけれど。
でもそういう選択肢がある世界に確実になると思うな・・・と読み終えて、思うのであります。



筆者は「あつ森」のブームを何かマイナスに捉えているわけでは全くありません。
むしろ最近作業におわれて大好きな妄想の時間がなかったのでw、大いなる妄想をする時間をくれてありがとうと言いたい。
単純にこのムーブメントが面白いなと思ったのと、今後のアートシーンをはじめ歴史の重要なポイントになるであろう時期に同じ時間を生きられて良かったとさえ思ったのです。

これから変化のスピードが本当に早くなりそうな予感で、胸がドキドキしています。
んなわけないじゃん、ということはないのです。これからは特に。
だから、色々と考えて準備しておきたいと思うのです。


●コロナ収束後、価値観は確実に変わっていく


「あつ森」はあくまでゲームで、その中で暮らしているキャラクターを操作しているだけ。
でも、仮想空間でのコミュニケーションや楽しむ方法に慣れてきている現代の私たち
サマーウォーズは、さらに仮想空間が生活の一部になっている、多分すぐそこにある私たちの現実
森先生の小説は、共存やアップデートすることへの理解が進めば、リアルにあり得るだろう私たちの近未来


価値観が変わっていく時に、人は必ず二分します。
受け入れる人と、元に戻ろうとする人。

どちらが正解なのかはわからない。正解というジャッジをくだせる人もいない。
でも、これからは常に"アップデート"していく必要があるのは、もう誰の目にも明らか。



Photo by Alex Knight on Unsplash


1995年以降に生まれたデジタルネイティブがビジネスを始める年齢になってきて、価値観が確実に変わってきています。

変化の速度がまた早まっている気がする・・

今後もきっと、「変化に対応できること」「即興性があること」がもっと問われる社会になっていくだろうな。


そして、世界がこのまま物凄いスピードで変化していったら。
スマートフォンが普及してから、住環境や教育よりもサービスだけが先を行ってしまった世界中の途上国は、またさらに色々な分野で格差が広がっていくんじゃないだろか。

芸術や文化の立ち位置はどうなっていくんだろう。
今芸術史の本を読んでいるので尚更、この転換期は影響を与えるだろうと確信してます。

・・・とそんなことを、「あつ森ブーム」に考えたのであります。



日本では、だんだんと自粛生活が解消されているようですね。
まだお時間がある方は、是非サマーウォーズと森先生の本・・・みてみてください。


盛大なオチですが、筆者は「あつ森」はやってません 笑
「とびだせ どうぶつの森」に途中で飽きて何年も寝かせた挙句、3DSが壊れたのでそのままにしている人間です。

※最近この手の「うんうん考えて止まらない系」が多くなってきたので、noteと分ける予定です。こちらではこれを最後にします。

●おまけ

森先生のHPは、阿部寛さんのHPなみにレトロで表示速度が異常に速いです。
先生は工学博士なので多分あえて・・ですけど、ジワリときますので是非覗いてみてください。



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