日本はゴールデンウィーク・・ならぬステイホーム週間ですか。
お休みなんでしょうか?お仕事の方も多いかもしれませんね。
そろそろ疲労が溜まってますかね。全世界の皆様、お互いお疲れ様です。
家にいたらいたで、やることは結構あります。
お子様がいる方は逆に忙しいですよね・・本当にお疲れ様です。
以前に戻ることはなくとも、外に出るだけでネットに晒されるような状況が早く終わって欲しい(日本在住の友人談)。
そんな外出自粛生活でも、たまにぽっかり「何しよう?時間」できませんか?
筆者は最近、積み本に手を出してます。
あとは、名作コミック(宇宙兄弟✨とか)が無料公開されてたりするのを楽しんでます。
個人的かもしれませんけど、本や漫画を集中して読むのは結構癒しになります。
シーンを想像したり、頭の中で音楽鳴らしたりするのが楽しい。
「何でも良いから、このお休み中に長編を読んでみたいな・・」という人は。
コミック版風の谷のナウシカを読んで欲しい✨
なぜ今おすすめするのか。
●7巻ある長編だけど、時間のある今だから全て通して読める
●結構難解だけど、時間のある今ならゆっくりじっくり読める
つまり、読むのに時間が必要だから。
先に言っておくと・・
これを深く語るヤツは厄介だの、大抵浅読みでわかったような事を言う輩が多いだの。
「ヤバいやつメーター」のような事を言われる対象です 笑
でも、気になっていた方は絶対読んだ方が良い✨
読んで後悔はしないから。
有名過ぎて説明不要だとは思いますが、アニメ映画の方は知っていてもコミックまで読破している人は意外と少ないのではないかと思っています。
ベースは大体同じ。
ナウシカの世界は、かなり先の未来。
地球全土を巻き込む最終戦争によって地表の大部分は不毛の大地に。
産業文明はそのまま再建されることもなく、人類の子孫は地表を覆う有毒植物や菌類の森「腐海」の毒が届かない土地で暮らしています。
そんな環境下でも、土地の奪い合いや王位継承の権力闘争は止まず・・
ナウシカの暮らす風の谷も、ナウシカ自身も次第に戦火にのまれていきます。
物語のバックグラウンドはそんな感じです。
ナウシカの映画版はコミック版の1巻分で終わります。
コミック版は戦争描写が多くて結構辛い部分もあるし、綺麗なままでは終わらない。
読んだ後の後味は良いとは言えない。
それでも、読んで欲しい✨読んで後悔はしないから(2回目)。
ちょっと変化球目線でオススメしていきます。
風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」 (日本語) コミック – 2003/10/31
難しく考えずに、見て欲しいポイントは3つ。
「絵のうまさ」「妄想ワクワクポイントがある」「クシャナの生き様」
ナウシカはね、いいんです。放っておいて大丈夫。
安心してストーリーを進めてもらいましょう。
悲しいこともあるし最後は賛否もあるけれど、ずっとちゃんと正義と母性の象徴だから。
とにかく、1巻の1ページ目から宮崎駿氏の想像力と画力に平伏します。
腐海の描写、戦艦艇の書き込み、蟲達のデザイン・・・なんであんなのが描けるのか。
最後の方は宮崎駿氏が忙しすぎたからか、だいぶ絵は荒れていますが、それも味があって良い。
世界観に圧倒されるのはもう言うまでもないんですけど、筆者おすすめは"城オジ"と呼ばれるオジさんたちの描写。
やはり絵が上手い人は、"年齢の差"を描くのが上手いんですよね。
ナウシカを守るミトなんて、なぜあんなおじさんなのにカッコイイのか・・・
宮崎駿氏の「美しすぎる変態級の書き込み画」と、「イケオジ」たちを是非堪能して欲しいです。
ちょっと余談ですが、設定を調べてみたら驚愕の事実が。
なんと、ミトは40歳みたいです。ウソ(絶望)。
ナウシカ、ミトじいって呼ぶし・・
まあ、ガンシップを操縦できて剣術も一流、しっかりの塊のナウシカも16歳です。
そう考えると、あの世界の年齢は現代の年齢x1.3倍くらいと考えればしっくりくる。かも。
・ナウシカの秘密の部屋と植物たち
ナウシカが密かに腐海の植物を育てている小部屋があります。
トルメキア軍と共に戦場に向かう前日に師匠のユパとお話しするシーン。
それがとても素敵なんです。
師弟の会話はもとより、綺麗な水と土では毒を出さない腐海の植物たちに囲まれる小部屋の雰囲気と言ったら✨『魔女の宅急便』のキキの実家くらい素敵。
ここに住みたい・・
・エンジンの採掘
たくさん出てくる戦闘機類のエンジンは全て採掘場から取り出しているんですよ。
化石を掘るみたいに採掘するのかな・・エンジニアみたいな人がいて生き返らせるのかな・・妄想はつきません。
でも『もうそんな高度なものは作れないんだ・・』というやりきれなさも同居。
ガンシップは機体も旧時代のままなのでとても頑丈。重コルベット(図参照)などはエンジンだけでデカイ機体はハリボテ。
だから戦場シーンは移動手段が馬やトリウマだったりするんですよね。
なんかリアルです。
・食べ物
やはり疲弊した土地が舞台なので、美味しそうな食べ物があまり、というかほとんど出てきません。
ユパ様が風の谷に久しぶりに来た時の宴で、パンケーキやスープ、果実酒の描写は見つけることができます。
粗食だけど、美味しそうに見えます。
他には、映画でお馴染み”味はともかく長靴いっぱい食べたい"チコの実。
平和を愛するスナフキン的存在の「森の人」が食べる、蟲の卵。
・・想像が過ぎてお腹が痛くなりそうです。
それでも妄想してしまうジブリ飯。
・エヴァンゲリオンとの接点
"新世紀エヴァンゲリオン"の庵野監督は映画版ナウシカの原画スタッフとして参加しています。終盤の巨神兵のシーン担当だったんですよね。
エヴァンゲリオンはコミック版ナウシカへのオマージュがたくさんあります。
詳しくは言いたくないですが、巨神兵や、○○保管計画、多分クシャナの母君とアスカの環境もそうなのかな。
エヴァンゲリオンにも興味がある方は、コミック版ナウシカを読めばわかりにくいポイントも理解できることが多いはずです。
エヴァンゲリオンの荒廃した世界の未来に、ナウシカの世界があったりするのかしら・・
今期間限定でYouTubeで劇場版が無料公開されているようなので、そちらも合わせて。
『オタクっぽいなあ』と敬遠されていた方も、ナウシカとの共通点があるとわかれば入りやすいかも 笑
アニメ作品は、どうしても絵柄で好き嫌いが分かれます。
でも食わず嫌いを乗り越えると、よく練られた作画やシナリオの魅力に気づくこともあると思います。
注目はキャラは何と言っても、クシャナ(25)です。第2のヒロインです。
クシャナは映画でも人気キャラですが、少々嫌味でずる賢く、見た目も「姫」から抜け出せない感じ。
コミックスは、終始"カッコイイ"の塊。完全に武将。
見てください、この表紙。
風の谷のナウシカ 3 (アニメージュコミックスワイド判) (日本語) コミック – 1984/12/15
あの世界の軍国家で、王家の姫が指揮を取る部隊があることだけでも何やら後ろ暗いものがあることは想像できます。
ストーリーが進み、生い立ちや置かれている環境を知るにつれ、うう・・逆境ばかりじゃないか・・と推している身としては辛くなってきます。
彼女は賢く強い。部下たちにも信頼されている。
そして顔がいい。
だけど・・圧倒的に孤独なんです。
ナウシカや周りの人たちに影響されて、彼女も段々と変わっていきます。
その成長も魅力の一つです。
またね、クシャナの兄たちが口が悪くて意地悪。
いろいろ手を回して、彼女を辺境の地や戦況の悪い所に追い詰めていくのです。
異母兄妹なので、環境が複雑なのは仕方ないにしても色々とヒドイ。
でも不思議なことに、だんだんその兄達にも愛着が湧いてきてしまうんですよ。
最後の方で、兄達がナウシカとともに立ち寄る不思議な庭園があります。
そこには失われたものが未だ存在していて、楽譜やピアノらしき楽器も存在するのです。
兄達はそれを読譜して初見で演奏を楽しみます。
『耳をすませば』の聖司君なみにかっこいい✨(嘘・・じゃないです)
好きなシーンをあげてと言われたら、ベスト3には絶対入れたいくらい好きです(嘘じゃないです)。
ともかく、兄たちの魅力を含めてクシャナの生き様を7巻通して見守って欲しいです。
想像力も養われるし、こちらで汲み取るメッセージを選択できる。
宮崎駿氏だけでなく、文化人は政治的思想や環境問題などを作品に反映させることも多いです。
人がいるだけ意見もある。だから、好き嫌いはあって仕方のないもの。
作品にそういうメッセージがあったとしても、それはそれと受け止めることができれば良いだけのことと筆者は思います。
例に漏れず、コミック版ナウシカは少々重いメッセージが込められている作品ではありますが・・
真正面からメッセージを受け取るもあり、筆者のオススメする変化球ポイントに注目して楽しむもよし、皆様の好きなカタチでナウシカの世界を堪能して欲しいです。
是非。
お休みなんでしょうか?お仕事の方も多いかもしれませんね。
そろそろ疲労が溜まってますかね。全世界の皆様、お互いお疲れ様です。
Photo by Logan Nolin on Unsplash |
家にいたらいたで、やることは結構あります。
お子様がいる方は逆に忙しいですよね・・本当にお疲れ様です。
以前に戻ることはなくとも、外に出るだけでネットに晒されるような状況が早く終わって欲しい(日本在住の友人談)。
そんな外出自粛生活でも、たまにぽっかり「何しよう?時間」できませんか?
筆者は最近、積み本に手を出してます。
あとは、名作コミック(宇宙兄弟✨とか)が無料公開されてたりするのを楽しんでます。
個人的かもしれませんけど、本や漫画を集中して読むのは結構癒しになります。
シーンを想像したり、頭の中で音楽鳴らしたりするのが楽しい。
「何でも良いから、このお休み中に長編を読んでみたいな・・」という人は。
コミック版風の谷のナウシカを読んで欲しい✨
なぜ今おすすめするのか。
●7巻ある長編だけど、時間のある今だから全て通して読める
●結構難解だけど、時間のある今ならゆっくりじっくり読める
つまり、読むのに時間が必要だから。
先に言っておくと・・
これを深く語るヤツは厄介だの、大抵浅読みでわかったような事を言う輩が多いだの。
「ヤバいやつメーター」のような事を言われる対象です 笑
でも、気になっていた方は絶対読んだ方が良い✨
読んで後悔はしないから。
●ざっくりあらすじ
有名過ぎて説明不要だとは思いますが、アニメ映画の方は知っていてもコミックまで読破している人は意外と少ないのではないかと思っています。
ベースは大体同じ。
ナウシカの世界は、かなり先の未来。
地球全土を巻き込む最終戦争によって地表の大部分は不毛の大地に。
産業文明はそのまま再建されることもなく、人類の子孫は地表を覆う有毒植物や菌類の森「腐海」の毒が届かない土地で暮らしています。
そんな環境下でも、土地の奪い合いや王位継承の権力闘争は止まず・・
ナウシカの暮らす風の谷も、ナウシカ自身も次第に戦火にのまれていきます。
物語のバックグラウンドはそんな感じです。
ナウシカの映画版はコミック版の1巻分で終わります。
コミック版は戦争描写が多くて結構辛い部分もあるし、綺麗なままでは終わらない。
読んだ後の後味は良いとは言えない。
それでも、読んで欲しい✨読んで後悔はしないから(2回目)。
ちょっと変化球目線でオススメしていきます。
風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」 (日本語) コミック – 2003/10/31
難しく考えずに、見て欲しいポイントは3つ。
「絵のうまさ」「妄想ワクワクポイントがある」「クシャナの生き様」
ナウシカはね、いいんです。放っておいて大丈夫。
安心してストーリーを進めてもらいましょう。
悲しいこともあるし最後は賛否もあるけれど、ずっとちゃんと正義と母性の象徴だから。
●絵のうまさ
引用:Pinterest |
腐海の描写、戦艦艇の書き込み、蟲達のデザイン・・・なんであんなのが描けるのか。
最後の方は宮崎駿氏が忙しすぎたからか、だいぶ絵は荒れていますが、それも味があって良い。
世界観に圧倒されるのはもう言うまでもないんですけど、筆者おすすめは"城オジ"と呼ばれるオジさんたちの描写。
やはり絵が上手い人は、"年齢の差"を描くのが上手いんですよね。
ナウシカを守るミトなんて、なぜあんなおじさんなのにカッコイイのか・・・
宮崎駿氏の「美しすぎる変態級の書き込み画」と、「イケオジ」たちを是非堪能して欲しいです。
ちょっと余談ですが、設定を調べてみたら驚愕の事実が。
なんと、ミトは40歳みたいです。ウソ(絶望)。
ナウシカ、ミトじいって呼ぶし・・
まあ、ガンシップを操縦できて剣術も一流、しっかりの塊のナウシカも16歳です。
そう考えると、あの世界の年齢は現代の年齢x1.3倍くらいと考えればしっくりくる。かも。
●妄想ワクワクポイントがある
ジブリ好きならわかる、宮崎駿氏の想像力が刺激するワクワク感。
コミックス版は色がないだけ、読者に妄想の余地を与えてくれます。
引用:Pinterest |
トルメキア軍と共に戦場に向かう前日に師匠のユパとお話しするシーン。
それがとても素敵なんです。
師弟の会話はもとより、綺麗な水と土では毒を出さない腐海の植物たちに囲まれる小部屋の雰囲気と言ったら✨『魔女の宅急便』のキキの実家くらい素敵。
ここに住みたい・・
・エンジンの採掘
引用:Pinterest |
化石を掘るみたいに採掘するのかな・・エンジニアみたいな人がいて生き返らせるのかな・・妄想はつきません。
でも『もうそんな高度なものは作れないんだ・・』というやりきれなさも同居。
ガンシップは機体も旧時代のままなのでとても頑丈。重コルベット(図参照)などはエンジンだけでデカイ機体はハリボテ。
だから戦場シーンは移動手段が馬やトリウマだったりするんですよね。
なんかリアルです。
・食べ物
やはり疲弊した土地が舞台なので、美味しそうな食べ物があまり、というかほとんど出てきません。
ユパ様が風の谷に久しぶりに来た時の宴で、パンケーキやスープ、果実酒の描写は見つけることができます。
粗食だけど、美味しそうに見えます。
他には、映画でお馴染み”味はともかく長靴いっぱい食べたい"チコの実。
平和を愛するスナフキン的存在の「森の人」が食べる、蟲の卵。
・・想像が過ぎてお腹が痛くなりそうです。
それでも妄想してしまうジブリ飯。
・エヴァンゲリオンとの接点
引用:Pinterest |
エヴァンゲリオンはコミック版ナウシカへのオマージュがたくさんあります。
詳しくは言いたくないですが、巨神兵や、○○保管計画、多分クシャナの母君とアスカの環境もそうなのかな。
エヴァンゲリオンにも興味がある方は、コミック版ナウシカを読めばわかりにくいポイントも理解できることが多いはずです。
エヴァンゲリオンの荒廃した世界の未来に、ナウシカの世界があったりするのかしら・・
今期間限定でYouTubeで劇場版が無料公開されているようなので、そちらも合わせて。
『オタクっぽいなあ』と敬遠されていた方も、ナウシカとの共通点があるとわかれば入りやすいかも 笑
アニメ作品は、どうしても絵柄で好き嫌いが分かれます。
でも食わず嫌いを乗り越えると、よく練られた作画やシナリオの魅力に気づくこともあると思います。
●クシャナの生き様
注目はキャラは何と言っても、クシャナ(25)です。第2のヒロインです。
クシャナは映画でも人気キャラですが、少々嫌味でずる賢く、見た目も「姫」から抜け出せない感じ。
コミックスは、終始"カッコイイ"の塊。完全に武将。
見てください、この表紙。
風の谷のナウシカ 3 (アニメージュコミックスワイド判) (日本語) コミック – 1984/12/15
あの世界の軍国家で、王家の姫が指揮を取る部隊があることだけでも何やら後ろ暗いものがあることは想像できます。
ストーリーが進み、生い立ちや置かれている環境を知るにつれ、うう・・逆境ばかりじゃないか・・と推している身としては辛くなってきます。
彼女は賢く強い。部下たちにも信頼されている。
そして顔がいい。
だけど・・圧倒的に孤独なんです。
ナウシカや周りの人たちに影響されて、彼女も段々と変わっていきます。
その成長も魅力の一つです。
またね、クシャナの兄たちが口が悪くて意地悪。
いろいろ手を回して、彼女を辺境の地や戦況の悪い所に追い詰めていくのです。
異母兄妹なので、環境が複雑なのは仕方ないにしても色々とヒドイ。
でも不思議なことに、だんだんその兄達にも愛着が湧いてきてしまうんですよ。
最後の方で、兄達がナウシカとともに立ち寄る不思議な庭園があります。
そこには失われたものが未だ存在していて、楽譜やピアノらしき楽器も存在するのです。
兄達はそれを読譜して初見で演奏を楽しみます。
『耳をすませば』の聖司君なみにかっこいい✨(嘘・・じゃないです)
好きなシーンをあげてと言われたら、ベスト3には絶対入れたいくらい好きです(嘘じゃないです)。
ともかく、兄たちの魅力を含めてクシャナの生き様を7巻通して見守って欲しいです。
●おわりに
コミックや小説は、こちらの妄想の余地があることが強みです。想像力も養われるし、こちらで汲み取るメッセージを選択できる。
宮崎駿氏だけでなく、文化人は政治的思想や環境問題などを作品に反映させることも多いです。
人がいるだけ意見もある。だから、好き嫌いはあって仕方のないもの。
作品にそういうメッセージがあったとしても、それはそれと受け止めることができれば良いだけのことと筆者は思います。
例に漏れず、コミック版ナウシカは少々重いメッセージが込められている作品ではありますが・・
真正面からメッセージを受け取るもあり、筆者のオススメする変化球ポイントに注目して楽しむもよし、皆様の好きなカタチでナウシカの世界を堪能して欲しいです。
是非。